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細胞生存率の測定実験(食品応用科学研究室)

みなさん、こんにちは!!! 食品応用科学研究室のT.Kです! 私は「アレルギー抑制効果のある食品成分の探索」をテーマに卒業研究を行っています。今は、主に細胞培養実験の練習をしていますが、今回はその中で、細胞生存率の測定実験(MTTアッセイ)をみなさんに写真を用いてご紹介したいと思います! まずは使っている細胞の紹介です!


これ(上の写真)はアレルギー抑制作用を調べる際に用いるRBL-2H3細胞という細胞です。「細胞=丸い」というイメージを私は持っていましたが、この細胞はラグビーボールのような紡錘形(ぼうすいけい)になるのが基本的な形です。いろいろな形の細胞があって面白いですね! 次にMTTアッセイの方法です! 10 cmディッシュ内でRBL-2H3細胞を培養し、十分増殖させた後、96穴マイクロプレートに一定濃度で播種します。 一晩(オーバーナイト)培養後、MTT試薬を加え4時間CO2インキュベーターに静置します。生細胞は、この4時間の間にMTT試薬を細胞内に取り込み、ホルマザンという紫色の物質に変えます。死細胞ではホルマザンはできません。 MTTアッセイ後の細胞は次の写真のようになります。ホルマザンの針状結晶がきれいですね(笑)


できたホルマザンを有機溶媒で均等に溶解すると、生細胞数が多いほど濃い紫色の溶液になります(↓)。 写真は左に行くほど生細胞数が多いことを意味しています。


この溶液の吸光度をマイクロプレートリーダーで測定して、細胞生存率を算出します。 食品成分に毒性があるとRBL-2H3細胞が死んでしまい、アレルギー抑制効果を適切に評価できないので、細胞生存率を測定するのはとても大事な確認作業になります。 一つ一つの実験が上手に出来るようこれからもがんばりたいです!


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