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“食”で健康長寿社会を実現します!!【食の機能05】

麻布大学 食品生命科学科では、学びの特色の一つとして「食の機能」に関する教育と研究を積極的に行っています。本日は食の機能分野から、食品生理学研究室の島津德人准教授に研究内容をご紹介いただきます!

 

みなさん、こんにちは。食品生理学研究室の島津です。


食べ物というと栄養機能や食感機能としての「おいしさ」がすぐ頭に思い浮かびますが、私たちの身体を調節するはたらきも備わっています。近年、健康や病気に関わる「食」の効果が、分子レベルで説明できるようになってきました。その結果、食品の機能性成分を同定して、その成分のはたらきを分子レベルから個体レベルで理解することが必要になってきました。空腹を満たし、健康をもたらす“食の作用” を学ぶのが「食の機能」です。


日本では「医食同源」という概念が知られていますが、科学的にみても食の作用は薬と同様に、多くが化合物と生体分子との反応として理解されています。私の研究チームでは、「医食同源:食と健康を繋ぐフードサイエンス」という考え方にもとづいて、野菜などに含まれる香り/辛味/苦味などの機能性成分である “フィトケミカル” の疾病予防効果について、学生と一緒に研究をしています。現在、ターゲットにしている病気は以下の通りです。

ターゲットにしている疾病

🥕 アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患に伴う慢性掻痒(かゆみ)

🥕 高齢化に伴い患者数が増加する変形性膝関節症

🥕 薬剤服用の副作用として重度の歯肉増殖が生じる薬物性歯肉増殖症

🥕 歯科の矯正治療時に生じる歯の痛みと骨代謝の回転


研究で得られた知見は、病気の予防と緩和に有効な「健康食品(サプリメント)の開発」や「補完代替医療へ応用」することで、社会に貢献することができます。私のチームは、株式会社ファンケルとの共同研究も行っており、科学的根拠に基づいたサプリメントの開発にも携わっています。

わが国の大きな社会目標である健康長寿社会を実現するためには、「健康を失わず維持・増進する」ことが重要です。私たちが口にする食の健康への関与はとても大きく、“食” と“健康”を繋ぐ私たちの研究テーマは、他の研究と一線を画した特色あるテーマになっています。

 

さらに詳しい内容は、食品生理学研究室のラボナビへ!

島津先生の動画はこちらから↓


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