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スイスパンケーキの思い出;石原淳子教授【教員コラム03】

本日のブログは、久しぶりの連載企画、学科教員コラムです。

副学科長の石原先生が学生時代の米国留学のエピソードをご紹介下さいました。石原先生の人生初めての海外生活で得たものとは?!


 

石原です。前期が終わり、教員も束の間の夏休みを過ごしました。いつもですと海外を旅することが多いのですが、今年はステイホームでした。様々な地域に行きその土地の人や食文化に触れることは栄養疫学者の仕事の一端と思っているので、旅行は実益を兼ねた趣味です。


私がはじめて海外の食文化に触れたのは、大学を1年休学して米国に留学した時でした。夏休みは大学の寮が閉まるので、その間、大学の紹介で酪農家にホームステイをさせてもらい、米国の食の生産現場にどっぷりつかる経験をしました。そこはスイス移民が1904年に始めたミシガン州西部にあるファームで、ホストファミリーのご夫婦が三代目でした。酪農のお仕事の経験に加えて、多文化の米国を実感した記憶が強烈です。


子供の頃、「大草原の小さな家」という開拓者を題材にしたドラマが好きで、登場人物の母娘が手作りするカッテージチーズやアップルパイなど、当時は見たこともない憧れの食べ物のレシピ本まで持っていた私にとって、搾った牛乳でスイス風パンケーキやアイスクリームを作り、摘んできたブルーベリーでジャムをつくる生活はまさにドラマそのもの。スイスの食文化が入り混じった米国らしい多文化生活は、それまで日本からほぼ出たことのなかった自分にとって大きなカルチャーショックでした。その後も秋には感謝祭の七面鳥の丸焼き、冬には樹液を煮詰めてメープルシロップづくり、と帰国まで足しげく通ってそこの生活を満喫しました。


ちょっとしたきっかけの出会いですが、今振り返ると自分が進路を決める時、影響したなあと感じます。食の生産現場に初めて関わって、それまでボヤっとしていた自分の将来像がより明確になりましたし、進学を目指した際、ミシガン州立大を選んだのも、このカルチャーショックの経験を通して、異なる文化的背景が人の食事と健康にどんな影響を与えるのか、人間栄養学を通じて学びたいと感じたのが動機になりました。


こんな経験から私は学生さんに夏休みには特に海外を旅して様々な人に出会うことをすすめています。実際に学科には海外志向の方が少なからずいるのですが、今回の事態がきっかけで減ってしまうのではないかと危惧しています。私の小さな経験の共有が、そんな方たちのモチベアップの一助になってくれたら嬉しいです。


赤い牛舎がファームのシンボルです

(Swiss Lane Farmsホームページから許可を得て転載)

 

スイスパンケーキのレシピは下記をご覧ください!

レシピ動画も、学科公式YouTubeで公開中です♪

スイスパンケーキ・・・おいしそうですね。

次回のコラムは、山本先生の予定です。こちらも、お楽しみに!


 

スイスパンケーキのレシピ(約3人分)

A 小麦粉 150 g

  砂糖 大さじ1

  塩 小さじ1


B 牛乳 400 ml

  卵 4個

  サラダ油 大さじ1

1. ボールにAの材料を入れてよく混ぜる。別のボールにBの材料を入れてよく混ぜる。


2. Bを3回に分けてAのボールに入れ、切るようにして混ぜる(混ぜすぎに注意)。


3. 中火で熱したフライパン全体に軽く油をひき、2をお玉に1杯分くらい流し入れて薄く広げる。


4. 表面がぷつぷつして乾いてきたら、裏返して30秒ほど焼く。


5. 両面こんがり焼き色がついたらできあがり!

 

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